石川県立金沢錦丘高校同窓会

60周年記念事業実行委員長あいあつ

2023年9月23日 高橋 徹

ただいまご紹介いただいた60周年記念事業実行委員長の高橋です。本校は、旧制・金沢第二中学校の後継校として1963年(昭和38年)に開校しました。創立に尽力された諸先輩、これまでご指導をいただいた教職員の皆さま、また本日ご多忙にもかかわらず、ご出席いただいた来賓の皆さま、保護者の皆さまに深く御礼申し上げます。

私が錦丘高校を卒業したのは1977年で、12期生です。校門をくぐると、バスケット部に所属していたこと、フォークソングを歌いながら仲間と一緒に過ごしたことなどが蘇ります。現在は同窓会の副会長として、60周年記念事業の実行委員長として母校と関り続けています。

さて60周年の実行委員会では記念事業の一つとして、10年間の出来事をまとめた「記念誌」を発刊しました。この10年の歴代校長に、思い出やエピソードを執筆いただきました。また生徒の広報記録である「錦路」や「錦丘新聞」、「PTA便り」、同窓会の会報である「梅章」をアーカイブし、掲載しました。

記念誌に、どうしても書き残さなければいけないのが、新型コロナウイルスのことです。ウイルスの感染拡大で本校も休校になり、スポーツ大会や学校行事は、中止や見直しを余儀なくされました。

生徒の皆さんは友達との会話が制限され、仲間と一緒に過ごす時間が削られました。一枚のマスクに右往左往し、不要不急の外出は自粛が要請されました。教職員の皆さんも保護者の皆さんも、当たり前の日常が一変したことと思います。同窓会も例外ではありません。毎年開いていた総会、懇親会を2年にわたり中止としました。

同窓会は不要不急なのでしょうか。執行部は、そんなことに思い悩みながら同窓会活動の在り方を模索してきました。そんな事を、どうしても書き留めておきたいという思いで、記念誌の編纂にあたりました。

今年はこれまで経験したことのない暑い夏になりました。ウイルス流行は地球温暖化と無関係ではないのかもしれません。

同窓会を代表して生徒の皆さんにお願いがあります。10年後、ぜひ同窓会を開いてください。地球温暖化の時代から、あるいはコロナの時代から我々は何を学んだのでしょうか。10年後、どれくらい成長しているのでしょうか。ぜひみんなで話し合ってみてください。マスクを外し、「そんな時代があった」と、語り合える日がくることを願っています。

最後になりますが、錦丘高校の益々の発展と、お集まりの皆さまのご健勝を祈念し、お祝いの言葉に代えさせていただきます。ありがとうございました。